みみみ@読書好き理系社会人の日記

しがないコロナ世代の会社員の日常です。転職経験あり。

最近みた映画「まともじゃないのは君も一緒」、個人的に微妙

 こんにちは。

 

 この週末はAmazonのPrime Videoで映画を観ていたんですが、そこで昨日観た作品「まともじゃないのは君も一緒」がなんとなくしっくりこなかったのでその内容について自分なりにまとめてみようと思います。

 

 

最近観た映画①「まともじゃないのは君も一緒」

 成田凌さん主演の映画。理系で数学の勉強に没頭して生きてきて最終的にはアカデミックの世界ではなく予備校の数学教師となっている主人公が、ふつうって何?というのを教え子の女子高生に教わるという内容です(超ざっくり)

 

 一般的な評価としては今書いている時点で確認したところ、Filmarksの評価は3.9で、個人的には「高すぎるんじゃない?」という印象です。

 

しっくりこない点①主人公の理系キャラ設定

 私は自分が理系なのもあって、例えば美容室に行ったときに仕事とかの話をすると「リケジョなんですね」とか言われて微妙な気分になることがあります。

 それと関連して思うのが、映画とかで描かれるいわゆる理系像に対する、いつの時代の理系観だよという感じ。特に数学と物理の人に対するイメージってめちゃくちゃ偏ってませんか?

 

 この映画の主人公は数学を専攻してきた人という設定で、服がダサくて人とのコミュニケーションが苦手で笑うツボがおかしくて変な笑い方をするみたいな設定です。

 確かに若干他の(化学とか生物とか)と比べると数学系の専攻の人はちょっと変わっているような感じの人がいるイメージはありますが、そこまで変じゃない。。。と思います。

 その他一般の人と共通の話題が無くて会話する頻度が少なくなってそういう変なイメージに偏るのかな?とは思いますが。。。

 

 というか映画の内容には関係ないしこの映画には限らない話ですが、日本の技術者が外へ行っちゃう問題とか、国力を伸ばさないといけない問題とかを考えて、もっと理系の人材を伸ばしたほうがいいみたいなことを考えると、こんな理系の人を揶揄するようなイメージを展開する映画はどうかと思います。

 かつてドイツのナチスが何か国外のことについてとかのイメージを民衆に植え付けるためには映画を使った、みたいなことを聞いたことがありますが、それくらい映画から受けるイメージって強いのかと思います。

 

 ただ、それはいいとして、そういう変わったキャラがあったときの成田凌さんの演技はめちゃうまいですね。

 

しっくりこない点②主人公と女子高生の結婚観

 これも微妙に気になったんですけど、女子高生は何度も「型にはまらない」とかの文言を繰り返しているのに、なぜか結婚はして当たり前という結婚観はめちゃくちゃ型にはまってるじゃん。と思いました。

 

 あと、主人公も女子高生に「そんなんじゃ一生結婚できないよ」みたいなことを言われてショックを受けるシーンで、え、そんなに結婚したかったの?と違和感がすごい。

 もし仮に主人公が実際めちゃくちゃ結婚したかったとしたら、女子高生のアドバイスとかを真に受ける前に結婚相談所にさっさと行った方が良いです。

 

しっくりこない点③ストーリー収束のモヤっと感

 中間部のドタバタまでは楽しい映画だったとして、なんとなく締めが微妙でした。

 

 あ、この女子高生とどうにかなるとかでもないのねという結論。

 最近の日本の映画、これが「エモさ」なのかわかりませんが、結論をはっきりつけないふわっとした終わり方が良いとされてるんでしょうか

 

 あと、そもそも最初に森の中で音を聞いているシーンも、最後の森の中にいるシーンも、なんとなく、あ~森にいるね。くらいの感想しかありません。

 中間部のドタバタ劇の中の、実業家の彼女と歩いて話している時に、森の中で音を聞くのが好きなんだみたいな話はしてましたけど、それも断片的に出てきただけでストーリーには関係ない破片みたいなものです。最初と最後につながりが特にありません。

 途中で出てきたからと言って何かしらの伏線になるわけでもない。微妙。

 

まとめ

 なんとなくつらつらと書きましたが、映画の感想は個人の自由だと思って個人的に微妙だな~と思ったことばかり書いてしまいました。

 ただ、良かった点としてはやっぱり、成田凌さんって変な人の役めっちゃうまいな、というところです。では。