みみみ@読書好き理系社会人の日記

しがないコロナ世代の会社員の日常です。転職経験あり。

新卒のための開発職就職ガイド:今のうちに身につけられるスキルとは

 こんにちは

 

 就活の季節&卒業前の学生にとっては就職が近づいてきてソワソワする季節ですね。

 今回は、理系学生が就職する前に身につけておくと良いと思えるスキルについてお話ししたいと思います。

 

アフター5、パソコン教室に通う新入社員の写真

前置き

 私は理系の院卒でメーカーの開発職へ就職しました。いろいろあって社会人3年目からは転職して別の職種(理系)として働いています。

 

身につけておくべきスキル

①エクセルスキル

 エクセルは、開発職も含め社会人全般において非常に重要なスキルです。

 データの集計やグラフ化、計算式の作成、条件付き書式の活用など、様々なことができるので、非常に高確率で業務で使用することになります。

 さらに、エクセルのマクロを作成することで、業務の効率化にもつながります。

 

 私の場合はあまり学生時代にエクセルを使用しておらず、研究室でのデータまとめもなぜか代々皆が使っているフリーソフトだったので、就職してからエクセルスキルをどうにか伸ばすのに必死だった記憶があります。。。

 

 開発職の業務ってあまり就職前に具体的なイメージがないと思いますが、かなりざっくり説明すると、製品の設計・試作・試作品の実験・実験結果をまとめて改善点を検討する・設計(最初に戻る)というような流れです。

 試作品の条件や実験の条件、実験結果や各種測定値など、かなり多くのデータを扱うことになり、そこでエクセルが登場します。

 ここで、エクセルマクロが使えるとデータまとめなどの定常業務を効率化することができますし、本来時間をかけるべき、考察や新たな設計の検討などの、頭を使う仕事に時間を割くことができます。

 

 また、エクセルマクロは皆が使えるわけではなく、特に現場の作業をしている人や年配の人であまりエクセルスキルに自信がないという人も同僚になるかもしれません。

 そんなときに、あなたがエクセルのマクロのスキルを用いて彼らの業務を効率化するなどで助けることができれば、信頼を築いて良好な人間関係につながることもあると思われます。

 

 話は逸れてしまいますが、開発職は試作品などを実際に作ったり、実験などをしたりするのはあなたとは別の作業専門の人である場合が多いです。

 そのため、良好な人間関係は仕事のやりやすさにかなり響いてくるということを意識しておくと良いかもしれません。

 

 

②英語力

 製品開発ってあんまり英語のイメージがないかもしれませんが、例えば以下のような状況で英語を使う可能性があります。

・就職先がグローバル企業で、海外の工場で製品を製造しており、その製造部門と連携して仕事を行う場合

・競合が海外の企業で、その企業の製品の情報源が全て英語である場合(ベンチマークの際など)

・海外の学会やセミナーなどを受講する場合

...etc

 

 上記のように仕事で必要に迫られて英語を使用する場合もありますが、英語ができることによるメリットとして英語で書かれた論文や文献を読んで周りと知識の差をつけるということもできます。

 

 理系の中でも英語が得意だったり不得意だったりと差は激しいと思いますが、実際のところ英語はできて困ることもありませんし、英語の勉強ができるというだけで努力家なんだなと上司の評価にもつながるかもしれませんし、他の英語ができない同僚と比べて仕事のチャンス(昇進のチャンス)が舞い込んでくることもあります。

 なので時間があるときにどうにか自分を奮起して英語の勉強を進めておきましょう。

 

統計学の基礎知識

 大学時代に特別統計学を意識的に勉強していたという人ってそんなに多くはないんじゃないでしょうか。

 私は実験結果のレポートでt検定とかを1回だけ使って、その時だけ勉強した記憶があります。。。統計の知識も就職してからどうにか勉強しました。

 

 先ほどのエクセルの項目でも書いたように、製品開発の業務の中ではデータの解析が欠かせません。

 例えば、限られたリソースにおいて試作品を何個でも作って実験して良いわけではないので、より少ない実験回数で効果的に条件を決めて実験をするためには実験計画法の知識が有用ですし、

 条件を変更して実験を行った際に条件変更前と比べて良くなったと判断して良いか、を検討する際には検定の知識が有用です。 

 

 会社によっては新入社員研修や若手社員研修で品質管理などの統計の教育をしたりしますが、業務に追われて忙しくなってから限られた時間で勉強するよりも、就職前の今に余裕を持って勉強しておくことをお勧めします。


④プレゼンテーションスキル

 開発職で働く上で、結構な頻度でプレゼンテーションを行うことがあります。

 プレゼンテーションはお客さんに向けて行うものというイメージがあるかもしれませんが、製品の開発は個人でできるものではなく、ときには他部門の力を借りてチームで行うものです。

 そうしたときに、他部門へ現状の説明をしたり、他部門の上司へ進捗の報告をしたり、プレゼンテーションをする場面は枚挙にいとまがありません。

 

 あと、主任などに昇格する際にもプレゼンテーションで自分の成果を報告するなどの試験を行う場合もあります。

 自身の評価に直接的に関わってきますので、プレゼンテーションは本当に大事です。

 

 理系の皆さんは卒論発表や修論発表、学会発表などで慣れている場合もあるかもしれませんが、社会人になってからは特に分かりやすくロジックの通ったプレゼンテーションが求められます。

 まだ足りていないという部分を感じる人は、書籍を読むなどしてプレゼンテーションのスキルアップをしておきましょう。

 

 効果的だったり、見やすいプレゼンテーションのデザインって、あまり最初は自信がない人が多いのかなと思います。私は新入社員時代に読んだこちらの書籍が役立ちました。お勧めです。

 

最後に

 最後に、この記事を読んでくださった方へのアドバイスです。

 就職前に身につけておくと良いスキルは、今後のキャリアに大きく影響を与えることがあります。

 エクセルやプログラミング、英語力などは、ほとんどの職種で求められるスキルです。

 また、統計学やプレゼンテーションスキルも、開発職に限らず必要とされるスキルです。これらのスキルを磨くことで、仕事の効率化や成果の向上につながると思います。

 

 以上が、理系学生が就職する前に身につけておくと良いと感じるスキルについての私の意見でした。

 私は今後も、自分自身のスキルアップを意識して、より高度な仕事にチャレンジしていこうと思います。

では。