みみみ@読書好き理系社会人の日記

しがないコロナ世代の会社員の日常です。転職経験あり。

結婚式無しの私が「本日は大安なり」を読んで自分の結婚を振り返った

こんにちは

 

最近読んだ辻村深月さんの「本日は大安なり」という小説が面白かったので感想を書きます。

 

 

 

ざっくりあらすじ

内容としては、結婚式場のプランナーを中心として、同じ式場で同じ大安の日に挙式をする4組のカップルの群像劇になっています。

見た目がそっくりな双子の姉妹を持つ新婦、プランナーが打ち合わせの時からやりにくさを感じていた新婦、義理の家族になる新婦の親から印象が良くない新郎、何やら怪しい動きをする新郎、というような、それぞれ個性の強い4組の夫婦の様子が次々に色々な視点から描かれています。

 

私の個人的な背景

私の個人的な事情としては自分の結婚式は挙げておらず、ついでに結納も両家顔合わせもやっていないです。

結婚した時期はコロナ禍なので人を集めるのに抵抗を感じたし、社会人歴も浅かったので結婚式に一気にお金を使うことが不安で、さらに多額の出費に対して得られる結婚式というイベントにあまり魅力を感じていなかった、というのが理由です。

個人的には結婚式したかったなって思い返したことは特にないし、結婚式は当然挙げるものという価値観の友人に「結婚式なんでしなかったの??」と聞かれた場合もコロナだったから。。。と言い訳できるから特に問題は感じていません。

 

私の感想

①やっぱり結婚式って高すぎない?

プランナーの視点で描かれる場面で、プランナーの上司から指導されている内容として、価値観はこちらから植え付けるものだ、というようなものがあります。

いや、本当にそれ!!!!!!!って思いました。

私はウェディング業界の関係者ではないんですが、消費者側の視点から見て、やっぱり結婚式ってめちゃくちゃ高いですよね!!

個人的に結婚式を挙げなくて良いかなと思ったのはお金の理由が大きくて、正直1日に使うお金が大きすぎるなと感じていました。

 

特によく聞くのが、当初の見積からどんどんオプションを付け加えていって費用が膨らむと言うことです。

普通、1日で消費してしまうようなちょっとしたオプション、例えば装飾の蝋燭の形をおしゃれなものに変える、みたいなもので数万かかり得るんですね。。。

 

結婚式に限らず、例えば車を買う時にも同じことですが、車や結婚式という大きな買い物が一つ前提にあると、それと比較すると安い額のオプションなんて付けてもつけなくても金銭的に大差がないかのように思わされてつけてしまう。。。という傾向がありますよね。

 

でも売る側の人は(それが仕事なので当たり前なんですけど)、せっかくの晴れの日なので。。とか、せっかく大きな買い物なので納得していいものにしたいですよね。。。みたいに、さりげなくそれらオプションなどを「つけた方がお得・自分にとって嬉しい」と感じるのだという価値観を植え付けるスタンスなのかなと思いました。

 

自分はそのように顧客に対して直接セールスをするような仕事をしているわけではないので、実際に人に物を売るということはこういうスタンスが必要なのかな〜と新たな視点を持つこともできました。

 

②結婚相手に文句を言う家族っているの?

作中だと、新婦の親が新婦よりも年下であまり愛想の良くない新郎に対して不安を感じ、家の中で新婦に対しても文句を言うような場面があります。

 

率直な感想としては、え、こんな家族いるの。。?というところ。

作中では結局その新郎も実はいい人というのがわかって、最終的には家族からの評価も上がって、みたいなことになりましたが、

そもそも家族が結婚相手に文句言うの???というのが引っかかりました。

作品がどうこうとかではなくて。世間で実際にはどうなのかなと。

 

相手の収入が新婦に対してとてつもなく低かったり、働いていないとかだったら不安にもなるとは思いますが、年下とかだとそこまで不安材料でもないんじゃないかなと個人的には思いました。

 

私の場合は特に親からは何も言われなかったし、両家顔合わせもしていないし、特にそれぞれの家庭に結婚を許してもらうというスタンスではなかったからそう思うのかもしれません。

両家集まってはいないとはいえそれぞれの両親に挨拶はしに行きましたが、顔合わせの挨拶としてカフェでお茶しただけであっさりしたものでした。

 

まとめ

実は読んだのが2週間くらい前で若干うろ覚えなので特に覚えているところだけピックアップして書きましたが、全体的に読みやすくて読後感が良い面白い小説でした。

では。