新卒でメーカー開発職になる前後で感じたギャップ3つ
こんにちは。
新卒でメーカーの開発職に所属して約2年になります。2年前のこの頃は修士論文書いたり発表したりしつつそろそろ社会人だなあと若干ソワソワしていたのを思い出します。
そんな初心に戻りつつ、実際に私が入社する前後で感じたギャップについて書いてみようと思います。
ギャップ①客先対応の有無
学生の頃のイメージとしては、開発職といえば社内でいろいろと基礎的な実験・検証してみてより良いものを開発して、お客は営業さんがとってくるもの、みたいなイメージをしていました。
入ってみると、私のいた開発部ではそもそも製品の開発の段階からお客さんがついていて、毎週とか隔週程度のそこそこの頻度でお客さんと打ち合わせをして、実験結果を共有してこれからどう良くするか相談するみたいなことをやっていました。
製品によるとは思いますが、単独の製品ではなくいろいろなものと組み合わさって最終製品になるようなものを開発している場合はこうなるパターンが多いのかもしれません。
なので、開発職とは言えゴリゴリに客先対応はありましたし、結構な頻度で客先へメール・電話したり、打ち合わせして議事録取ってみたいなことをしていました。
思ってたより社内だけで働くわけじゃないんだな~という感想。
ギャップ②工場や現場との近さ
学生の頃のイメージとしては、工場やいわゆる現場のようなところというのはもう量産しているものだけで、開発職に対してあまり現場に近いかどうかというようなイメージがありませんでした。
私のいる開発部では、机上の計算をしてみるのと並行して実際に試作品を作って実験・検証を行っていました。なので常に試作品の製造があります。
常に何かしらの検討を行うための試作品が製造されており、検証に使う試作品の精度とか製造方法についてもこまめに議論がなされていて、結果的に試作品製造の現場との距離は割と近かったです。
そもそも開発部内に試作品製造担当のチームがある場合もあります。
現場が近いだけに作業担当の人たちとのトラブルとかもあって、それについて過去記事でも書いています。↓
ただこれもおそらくそのメーカーの業界・製品の種類によって異なります。製造に対するコストが高い場合は試作の前の検討期間が長くなり、事前検討と試作製造が並行しているという上記の状態ではないという場合もあるかもしれません。
ギャップ③デスクワークの割合・仕事内容
学生の頃は、特に研究室での生活が始まってからは、理系として就職したら今みたいに自分で手を動かして何か新しいものを作るんだ、というイメージがあったので、あまり職種によらず自ら手を動かすのかなと考えていました。
実際に入社してからは、研究開発職であれば上記のように自分で手を動かして実験を行うことが多くなりますが、製品開発職であれば以下
・先述のように客先と相談してより良い製品を検討
・それを実現するために製造方法について製造技術職と社内で検討
・より適した材料はないかと研究開発職と検討
・実験を依頼
・実験結果を取りまとめて次の客先打ち合わせで共有
のような仕事が多く、結果的に自分が何か手を動かすということは少なくて取りまとめるような作業が多くなり、デスクワークが中心でした。
業務内容として、やっぱり何か自分で生み出したという感覚が欲しいという人は研究開発職とかの方が向いているんだろうなと思います。
ただ、製品開発職はメーカーの中ではお金を生み出す花形職ではあるので、いろんな周りの人を巻き込んで大きなことをやりたいという人にはピッタリかと思います。実際就活の時もそういう面を見るような面接が多かったような。。
あと、デスクワークが多いと今のご時世とその後もリモート勤務ができやすいのが良いところかもしれません。
逆にイメージ通り:とにかく忙しい
ギャップだけでなく一応イメージ通りだったことを書いておくと、開発職はとにかく忙しかったです。。。
製品開発は数年先にリリースするようなものに向かって開発をしていて、段階的に(いつまでにこの程度完成させるというような)目標がたてられており、それに対して常に忙しく追い立てられているような状態です。
私の場合は1年目でも45時間弱の残業が3か月ほど続いてしんどい。。。と思っていました。別の理由とも合わせてその頃にうつ病と診断されてからは比較的忙しくないチームに移動しましたが、私が元居たポジションに入った新人もその頃の私と同レベルの残業を続けています。
↓うつ病と診断されたころの日記
いわゆる花形の業務で、やりがいを感じやすいポジションかもしれませんが、いかんせん忙しいです。
まとめ
あの頃はこう思ってたな~とか初々しい気持ちになって書いていました。これから社会人になる学生さんたちなどの参考になれば幸いです。
過去に後悔したことについても書いています。↓
では。