上司への360度評価ってどれほど効果があるんだろうか
こんにちは。
最近の社会の風潮なのか、上司が部下を評価するだけでなく、部下や同僚が評価する360度評価というのが自分の会社でも実施されています。
ご参考↓
これはリーダーに必要そうな各項目についてどれだけその対象者(上司)が満たしているかをアンケートみたいに答えるもので、フリーコメントもできたりします。
私がこれについてちょっとどうなのかな?と思うのが、「評価対象者が自分の上司とは限らない」ということです。
どこの会社でもそうなのかはわかりませんが、私の会社では大きなくくりで同じ部署の上司ポジションに当たる人がランダムに評価対象者に選ばれるようで、実際全く交流の無い別のチームの上司にあたる可能性があります。。
これ、自己評価と他社評価がどれだけ離れているのかみたいなことを把握するのに用いられるらしいんですが、
自分の部下じゃない人に評価されるの、単純にかわいそうじゃないですか?
数人に評価されるうちの何人かが自分の直属の部下じゃない人だったら、その人の他者評価ってあんまり信頼性の無いデータで薄まってしまうのではないかなと思います。
上司のマネージメントの規模にもよると思います。何十もの上司であればランダムに評価者の部下を選んだとしても、その上司の部下が評価者に当たる可能性は高いでしょう。
でも数人のチームを率いている規模の上司であれば、そもそも直接その上司の下にいる部下に評価者が回ってくる確率って低くなりますよね。
だから、どうせなら一気に全員から上司ポジションの人を評価させるとか、ランダムに指名していると言いつつその人の直属の部下に評価者を回すだとか、精度の高い評価結果のためにはそのような工夫が必須のように思われます。
とは言いつつも、上司が部下から評価されるって状況ってなかなか貴重ですよね。役職がつくほど周りからのフィードバックって無くなっていくだろうし。
ところで前々から疑問だったんですが、なんで(特に日本企業では)年数が経つにしたがって順調に昇格させたりするのに、よっぽどのことが無い限りは降格をさせないんでしょうか。
この辺りも日本の大学のシステムに似ているように思います。頑張って一定のラインを超えて昇格する(合格・入学する)けど、昇格してからは出来不出来に関係なくその役職を維持できる(大学だと難なく卒業しちゃうみたいな)、ということです。
昔から言われているというピーターの法則では、人は皆昇格していく中でどこかのタイミングで無能になる(前のポジションでは有能だったとしても、例えば課長としては無能など)ということがあります。
↓読書感想文で紹介している本でも言われています。ご参考
そう思うと、例えば昔は有能だったのに昇格したとたん無能になってそのまま無能状態が続いている人とかがいれば、その人を降格しちゃってポストを開けて他の芽がありそうな人を昇格させるとかってできないのかな?って思います。
で、そのためにその上司が無能かどうかを評価するのに360度評価が使われると良いのかもしれませんね。
私の勝手な意見なので実現可能かはわかりませんが。では。