みみみ@読書好き理系社会人の日記

しがないコロナ世代の会社員の日常です。転職経験あり。

お金の使い方を見直した ~『アリエリー教授の「行動経済学」入門お金編』読了~

 こんにちは。

 

 5月ももう終わりですね。4月は1冊しか本を読んでなかったんですが、今月は5冊お読めました。ちょっと進歩。

 タイトルにもある通り、『アリエリー教授の「行動経済学」入門お金編』という本を読んだので、その感想とか思ったことを書きます。

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本の概要

 この本は行動経済学者のダン・アリエリー氏とお金や政治を扱うコメディアンのジェフ・クライスラー氏の共著です。ダン・アリエリー氏は著作「予想通りに不合理」が有名で(私も以前読了)、数々の行動経済学に関する面白実験をされている方ですね。

 

 

 

 

 この本では行動経済学の入門・お金編ということで、あらゆるお金に関する具体的なエピソードとともに、なんでそんなこと/そんなお金の使い方/浪費などを選択してしまうのかということについて書かれています。

 あ~確かにそんなお金の使い方してるかも。。。とか思いつつ読み進めれる、結構読みやすい本です。おすすめ。

 

お金の支払いが簡単になれば誘惑に負けやすくなる

簡単な決済方法…普及してほしいようなほしくないような

 最近はどんどんスマホとか、なんならスマートウォッチをかざすだけで会計ができるようになってきて、そのうち手に何かしらの小型チップでも埋め込んでおけば手ぶらで会計ができる時代も来るのかしらと思う。

 それはそれで便利ではあるのだけど、そうなると街で買い物をするときの躊躇がかなりなくなってしまう。

 

 今のところはたまに財布から小銭を取り出す動作が必要になるから、小銭とかお札とか、お金というものが物理的に減るのを感じれるけど、

 お手軽な決済が進めば、本当にお金が減るという感覚が無くなっちゃうんだろうなあ。

 もし自分に子供ができて、その頃には子供でも簡単な決済方法でお金が使えるとすると、「お金を使う」という感覚が全く無いままにお菓子とかを買える状態で育って、「お金が減る」という感覚が無いままに破産に近づいていったりしないだろうか、、、考えすぎか。

 

SpotifyとKindleUnlimitedを解約した

 身の回りで「お金を使う」という感覚を与えずにお金を使わせてくるものの代表として、最初に決済方法を指定して以降はお金のことを考えるタイミングのない、サブスクとか定期購入がある。

 

 このシステムだと放っておいたら毎月自動的に更新されていくので、月ごとにそのサブスクを続けるか/解約するかの判断を全くしないまま。

 考える必要が迫られてなかったから放置してたけど、冷静に考えたらSpotifyとKindleUnlimitedのサブスクプランは不要だったなと思って思い切って解約した。

 

 月々それぞれ1000円しないくらいだけど、ちりも積もればそこそこの値段になるし、それにこれらが無ければ毎月一回良いランチが食べれるわ。

 

心の会計で自分をだましていた

 1000円はどこで使っても1000円なわけだけど、ウーバーイーツでちょっとしたもの頼むときは気兼ねなく使っちゃうけど、スタバで使うのは浪費に感じてしまうのはおかしいよね~みたいな話。(私個人の例)

 

 お金の価値は一緒だけど心の中では使い道に応じて勘定科目を分けてしまっていて、例えばウーバーイーツでちょっといいステーキ丼を頼むのは高く感じて、相対的に安く見えるすき家の牛丼を注文してしまうみたいな。ウーバーイーツで頼んでる時点で絶対的な値段は高いけど、同じ勘定科目の中では相対的に安い。

 別の勘定科目になるスタバのコーヒーは、家で豆から淹れるコーヒーよりも相対的に高く感じてしまうから、ウーバーイーツで注文するすき家の牛丼よりも消費がはばかられてしまう。

 

 そうすると、何らかの勘定科目の中で相対的に安ければなんかお得に感じてしまうという罠に気づいた。

 今後は絶対的な価値で消費の判断をしないとな~と思う。

 

言葉で飾られたパッケージでものを評価しない

 この本の中では細かい描写の説明を受けて提供されるワインは良質なものに感じる、というような話が例に出されているけど、私の身近では化粧品関係で同様なことを感じる。

 

 ○○No.1とか、○○さんも使用とか、使用感がどうこうとか、デパコスのBAさんたちがいろんなアピールをしてくる。
 (個人的には使用感がどうこうというのが一番うさんくさい)

 他にも○○成分が~等、一般的な人には伝わらないであろう(BAさんもわかってるのか?)専門用語的なものを提示することで、ある種の曖昧さを利用してより頑張って作り出されてます感を想像させようとしてるのかなと思う。

 

 さらに、化粧品は言葉だけじゃなくパッケージで高級感を出してきているわりに中身がめちゃくちゃ少量なことが残念。

 

 雑誌とかでは確かに凝ったデザインの化粧品が映えるし、パッケージ買いするのであれば雑誌を見ただけで買うのかもしれないけれど、

 化粧品みたいに実際に体に付けるものでパッケージ買いを推してくるのはいかがなものかと思う。

 

 コロナ禍では難しいけど、言葉や見た目に惑わされずに実際に使うかタッチアップしてみて良いものを選ぼうと強く思った。

 

まとめ

 お金の使い方とかモノの買い方/選び方とかって、いろいろなものが惑わせに来るなあと思うけど、それってつまりそれらに関する各種サービス業は消費者によりお金を使ってもらうためにいろいろ考えているということなんだなとも思う。

 とはいえ自分の財布を守るために、自分はこんなに愚かにお金をつかう決断をしてしまっているんだな~というのを今後も自覚したい。では。