みみみ@読書好き理系社会人の日記

しがないコロナ世代の会社員の日常です。転職経験あり。

仕事を効率的に進めたい ~エッセンシャル思考~

 こんにちは。

 

 最近「エッセンシャル思考」という本を読んだので共感したことや思ったことをつらつらと書きます。

 

 この本は簡単に言えば「より少なく、しかしより良く」というように、できるだけ物を不要なものを減らして、本質的な課題やより重要なものに集中し、充実させたり成果をあげたりしましょうということが書かれたものです。

 

 

 

 

 

何でもかんでも引き受けるべきじゃない

 先輩があまり深く考えずに「これやってみてもいいかも」って投げてくる仕事とか、上司の思い付きの指示だけど自分からするとあまり重要に思えない仕事って普段たくさんあります。

 思い返してみれば、入社してから自分が日々やってきた仕事でちゃんと成果として言えることって何だっけ?いっぱい仕事をした記憶はあるけど、本質的に何かをすすめたと言えることってそんなにあったっけ?と寂しく思います。

 

 この本の中でも、たくさんのことに手を出してもそれぞれが中途半端になるだけ、業務の大半はやらなくていい、誰にでもできること、ということが書かれています。

 実際本当にそうで、ちょこちょこっとしたデータまとめとか雑務とかってあんまり意味が無くて、しかも厄介なことにたくさん作業をしていると、たとえ意味のない作業であったとしてもたくさん仕事をしている気になってしまうということがあります。

 

 実際はもっと集中して取り組むべき仕事はあったはずです。そこで、この本では仕事を受けるハードルをめちゃくちゃ高く設定して、絶対に必要・本質的と思えたり、自分が乗り気になれる仕事しかしないという方法が提案されています。

 

 私の今の業務はプロジェクトとして新しいことを始めようとしていて、まずはなんでもかんでも手を付けたい欲求が出てきてしまっていました。

 今までのことは後悔してやまないけど、今後は本質的な成果のみを追求できるように集中しようと思います。

 

自分にとって最重要なのは何か?決めなければ他人に決められる

 前述のようにハードル、基準を定めてきっぱり仕事を断ることができなければ、仕事ができる人ほどなんでも頼られて仕事が降ってくるようになります。

 

 確かに仕事ができる=仕事の進め方がうまい=たくさんの仕事を処理できるだろうという考え方もあります。

 しかし、仕事が断れずにいるとそのうち残業が増えていって、プライベートの時間が削られていきます。

 

 仕事大好き人間だったらそれでいいのかもしれませんが、私は個人的に家に帰ってからの時間を十分に取りたい方です。

 そのうえで、この本に出てきた考え方でなるほどなあと思ったのが、仕事を断らない=選択を放棄するということは他人が勝手に私の大事なものを決めるということになる、ということです。

 

 仕事をたくさん引き受けるということは相手が私のプライベートを勝手に捨てにかかってくるということです。「あなたそんなに早く帰らなくていいでしょ?仕事いっぱいあげる」みたいな感じですかね。

 そう考えるとめちゃくちゃ嫌ですね。なんでもいい顔をするのが良いということはないです。

 

トレードオフ・全部は選べない

 やることがたくさんある状態に他の何かが入ってくるということは、今ある何かを捨てる選択をしなければならないということです。

 

  そんなことは当たり前にわかってはいるんだけど、普段の仕事では当たり前のように忙しいからちょっと仕事が増えても大して変わらないなとかって思ってしまっていました。

 プライベートだと、たくさんやりたいことがあるしたくさん資格も取りたいなとか思ってしまいます。

 

 でもこの本でも書かれているように、結局何でもかんでも手を出してもすべてが1ミリずつ進んだり中途半端になったりするだけです。資格の勉強を同時並行していてもいつまでも合格点に届く気がしません。

 

 それならば、何かをあきらめようということではなく、何に集中するかということを決めていこうと思います。

 私はここ最近英語・社労士・簿記の勉強と趣味の楽器の演奏と読書にかなり分散させてしまっていたんですが、今後のことを考えると特に集中すべきものを一つ決めるべきかもしれません。

 

「これをまだ持っていなかったら、今からお金を出して買うだろうか?」

 この考えはとても好きです。シンプルで分かりやすい。

 この本の中ではクローゼットの中の整理という例えで出てきますが、いろいろなことに言えると思います。今の仕事とか、ダイエット器具とか、ちょっと高かったけど全然使っていない美容器具とか。。。

 

 人間、すでに持っているもの(特に高かったもの)にはやたらと執着してしまうもので、必要以上の価値を感じてしまいますよね。

 

 でもこの考えで断捨離をしていけばかなり家の物を減らせそうです。本当に必要なものってあるんでしょうか。

 

 増やすことに気を取られすぎない

 仕事が忙しくて、人手が足りないよ~って思うと、どうにか人を増やしてくれないですか?って思ってしまっています。

 けど、仕事が手いっぱいの状態を解消する方法はもう一つ、仕事を減らすというのもあるんですね。

 

 そもそも今するべき仕事なのか、自動化できないのか、何か特定の物が邪魔をしていないか、他の人でもできるんじゃないか、、、とか、仕事を減らす方法って考えれば山のように出てきます。

 

 ついついなぜか人を増やしたいということばかり考えてしまうんですが、人を増やすこともコストやリスクを伴うので、まずは仕事が忙しい→仕事を減らす方法を考えるのもいいのかもしれません。

 

目的の明確さ

 プロジェクトの目的が本質的に明確・常に指標があれば、余計なことに手を出したり、何度も方向性に悩んだりしなくて済みます。

 

 私の最近やっているプロジェクトが始まったばかりで、実務的なことは着々と進み始めているのに、今になって上の方が最終目的をどこに設定するかなどを話し合っています。

 この状態だとやはり常に明確な指標や方向性が無いので、今となってはこれって必要なかったなというような作業をやっていたり、不要な出戻りが発生します。

 

 自分がプロジェクトリーダーでないので放置していましたが、自分の身を守るためにも現状の仕事の目的や方向性は序盤に明確にしておくべきと掛け合うべきですね。

 

感想:「本質的な」っていつも口だけ言っている

 それって本質的にはどうなんですかね?とか普段の会話でちょこちょこいうことはあるけど、じゃあ自分の今やってる仕事の本質って何なんだっけ?っていうのはあまり考えられてなかったなあとこの本を読みながら思いました。

 仕事がたくさんある、さらに上司が何でもかんでも進めようとして仕事を降らせてくる環境だと、立ち止まってそんなことを考える時間もなかったのかもしれません。

 

 でも環境だけのせいではなく、自分から不必要な仕事を切り捨てていく等、やるすべはあるんだなという希望が出てきます。

 

 頭の中をクリアにし、本質的な成果をあげるということにもっと集中していこうと思います。では。