みみみ@読書好き理系社会人の日記

しがないコロナ世代の会社員の日常です。転職経験あり。

就職活動を終えて~理系院生の就活まとめ~

 こんにちは。

 就活時期真っ只中ですね。わたしの友達も会えばいつもスーツ姿で、大変だなぁと思います。

 私はというと、タイトルにもありますが、就職活動がもう終わりました!

 ということで備忘録も兼ねまして、今日は就活関係のアドバイスになるかも?な日記を書きます。

 ただ、タイトルにもありますが、理系の、大学院卒の就活なので、ちょっと対象がマイノリティかもしれません。そこは悪しからず。

 

 

理系院生の就活とは

 はい。なんでわざわざ「理系院生の」って言っているかご説明いたします。 

 理系院生の就活は他の(主に文系、学部生が多い)就活と比較して異なる点がいくつかあり、思いつくだけでも以下のような点が挙げられます。

・就活時期が早い。

・大学の、または所属研究室の教授による推薦応募がある。

技術面接がある

・受ける企業数が少ない(エントリーだけで20以上だと多い印象)

 就活時期が早い要因として推薦応募があります。私も教授による推薦を利用したので選考の時期が自由応募より1、2ヶ月くらい?早くなりました!これは理系のメリットです。研究室での研究生活により培われている理系のポテンシャルにファーストパスを与えるようなものです。

 もちろん推薦を利用しない自由応募のみの企業もあり、それはそれで推薦を出したもん勝ちにならず、平等に見てもらえるという利点もありますね!

 また、普通の面接に追加して、技術面接というものがあります。これは、理系の技術職の方による面接です。人事面接で人間性や社会人としての適性を見たあと、エンジニアとしての適性を見るという選考過程です。後述しますが、 そこでは自分の研究内容に関する深堀りがあることが多いですので、しっかりと対策しておきましょう。

 また、一般的に就職活動では100社以上エントリーするものというような世間のイメージがありますが、それは多くが文系や学部の就職活動においての話です。理系の場合は本命に推薦を出すのとその他に何社か受けようというパターンが多く、10~20社程度が妥当ではないかと感じます。その10~20社をどのように絞るのかは後述しています。

 

就職活動準備

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「自己PR」「学生時代頑張ったこと」

 この二つはESの質問のド定番です。私は去年の11月頃には各項目に2つほど400字程度のテンプレを用意していました。これは本選考に必要なのはもちろん、1Dayのインターンシップの参加者の選考においてもESの提出が求められることがあるため、早くて12月頃には必要になります。

 内容の定番はアルバイトや部活動です。かなり力を入れていたのであれば研究について書いても良いでしょう。どちらにせよ、ES直前にひねり出すより、早めに考えておいて損はないです。何度か推敲することも考えて、できれば就活前の年末にはテンプレを完成させておきましょう!

 

インターンシップ

 テレビなどで「就活解禁!」って言っているのって3/1のマイナビリクナビでプレエントリーが始まるときですよね。

 では、本当にそこがスタートラインなんでしょうか、、、?

 例えば、インターン。多くのメーカーが理系向けのインターンを開催しています。多くの企業が選考とは関係ないと言いつつも、何度もその企業のインターンに参加したというデータがあればもちろん企業に対しては好印象を持たれることでしょう。実際、私が受けた企業でインターンの参加の有無・回数の話に触れられたことがあります。

しかも、インターンに参加するとその企業の早期説明会などの採用イベントに呼んでもらえることもあります。

まあ選考は抜きに考えても、実際インターンって、あわよくば交通費がもらえて、3月以降の会社説明会より先に企業の説明が聞ける良い機会です。企業を早めに絞るという点でも、まず参加して損することはないでしょう。

 

企業選び

 就職活動の最初の関門「企業選び」ですね!

 「3/1に周囲に合わせてとりあえずたくさんエントリーしたけど、自分はどこに行きたいのかわからない。。」「1Dayのインターンシップに何社も行ったけど、どこも説明を聞いたら惹かれるし、どうやって絞ればいいかわからない。。」という方が多いと思います。

 私も12月から10社程度の1Dayインターンに参加して企業の説明を受けていましたが、せっかくわざわざ(企業を)訪問したのだし、という気持ちも加わって、インターンに参加したら割とどこでも志望度が上がって悩んでいました(笑)

 しかし、興味があるところの本選考を何社も何社も受けるのは、全くナシとは言いませんが、きつい言い方をすると時間の無駄です。

 幅が広すぎると自分は結局どこに本当に興味があるのか、とかブレてきますし、毎日毎日どこかの面接に行ったりしていると本当に志望度が高い企業の面接前に他の企業のES提出や面接を抱えることにより、本命の対策がおろそかになってしまったり、というデメリットがあります。(しかも、面接で他にどの企業を受けているか聞かれたとき、軸がぶれていると、「こいつどこでもいいんじゃねえか~」と思われてしまいます。)

 というわけで、私がおすすめする企業選びの方法についてお伝えします。

 (そんなに難しく考えないでください。簡単です。)

 

Q.みなさんは、どのような条件で企業を探していますか?

 

ひとまず、自分が重視する条件を一旦全て挙げてみましょう。私個人の場合は、

「女性が働きやすい制度が整っている」

「給与が良い」

「自分の研究分野に近いことがやりたい」

「勤務地は新幹線沿線が良い」

「都会で働きたい」

「安定した企業で働きたい」

「BtoBのメーカー」

「自分の大学から就職した人がいる」

「製品に魅力を感じる」

「若手から活躍しやすい」

などです!

さてさて、次はこれを絶対に必要な条件あったらいいな程度の条件に分けます。

私の場合は。。。

「女性が働きやすい制度(子供産んでも共働きが良い、経済的に)」

「若手から活躍できる(将来的に転職する可能性を踏まえ、20代でスキルを身に着けておきたい)」

「新幹線沿線(単純に実家への帰りやすさ、育児で実家を頼るかもしれないし)」

「製品に魅力を感じる(全く興味ない製品にモチベーションを上げれなさそう)」

が絶対に必要な条件で、その他はほんとにあったらいいな~くらいです。

そこで、

私は絶対に必要な条件で企業を絞ってから、あったらいいな~条件で志望度の順位をつけていました!

 

具体的な絞り方としては、「女性の働きやすい制度」はくるみんマークの有無で選びました。四季報女性版だと企業の項目の上についてますね。

他は各企業の採用HPである程度わかると思いますが、私はVorkers(2020年追記:Open workに名前変わりましたね)のサイト(転職を考えている人向けの、社員の口コミサイト)に登録して調べていました。確かそこを通してマイナビ等に登録すると一定期間は無料ですべての口コミを見れたはずです。

 

というわけで、私の就活での企業選びをまとめると

1. 自分の就活において必要な企業選びの条件を書き出してみる

2. 絶対に必要な条件あったらいいな程度の条件に振り分ける

3. 絶対に必要な条件で企業を絞り、あったらいいな程度の条件の満たしぐあいで志望度の順位をつける

これによりある程度軸をもって10~20社程度に絞れるでしょう。

 

本選考

ES

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 たいていの本選考の最初の関門・ESですね。これは就活準備のところでも書きましたが、定番の質問は自己PR、学生時代頑張ったことです。ちなみに、学生時代頑張ったことは、基本的には大学生時代のことを書くのが良いとされています。私は、自己PRは中学時代のエピソードを書き、学生時代の方は大学での部活動のエピソードを書きました。

 エピソードの内容により、自分の推していく力・PRポイントは違うと思いますが、できれば数個エピソードを用意しておいて、その企業が求める力に沿うエピソードについて書く、というのが無難であると考えています。

 企業が求める力というのは、おそらく採用HPに書いていることが多いですし、四季報にもその項目があります。

 

 他には、理系なら研究概要についても200~400字程度で書く項目があります。ここで注意点なんですが、よくある失敗が「自分や自分の研究室の人くらいしか理解できないほど専門的なことを書いてしまう」ということです。

 たいてい、最初にESに目を通すのは人事の方です。専門的すぎる知識が求められるような文章を書くのはやめましょう。

 どれくらい簡単に書けば良いかというと、これは私の考えですが、ずばり「お母さんに見せても分かってくれるくらい」です。

 簡単すぎる言葉をつかえという意味ではありませんが、内容を分かりやすくすることを心がけましょう。専門的な内容より、「研究の意義」「その研究が目指すもの」「自分なりの工夫点」が専門外の人に対してもわかりやすく書かれているかが重要です。

 

 ちなみに、手書き指定とWEB提出の企業があります。手書き指定の場合郵便局から封筒に入れて郵送することになります。就活のマナーでよく「茶封筒はダメ」「ESをクリアファイルに入れてそれを封筒に入れて提出」などと聞いたことがありますが、私はそれを知らずに、第一志望のところに茶封筒にクリアファイルなしで直に入れたESを提出しましたが通過したので、正直そんなマナーを気にする必要はないかなと思います。でも、気になる人はマナー通りにしても損することはないでしょう。

 ただ、提出は締め切りぎりぎりよりは余裕をもって提出したほうが良いでしょう。手書きを郵送する場合は特に余裕をもって郵便局に行きましょう。

 

GD(グループディスカッション)

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 選考の過程でGDを設けている企業もあります。推薦を利用するとGDはパスという企業もあります。以下にいくつかポイントをまとめましたのでよければ参考にしてください。

役割分担が大事。基本は司会タイムキーパー書記発表者、その他は意見出し

・最初に何分ごとで意見出しまとめ発表準備をするかを決めておく

声を大きく前のめりな姿勢で印象を良くする

・慣れるには場数を踏むしかない

・意見を出していない人がいれば話を振る

 

下の記事に詳しく書いたので参考になればと思います。

 

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人事面接

 ESやGD等を乗り越えた後の最初の面接です。理系の推薦においてはこれも飛ばされることが多いです。基本的には理系であっても研究内容の話をするより、ESの深堀りやアルバイトや部活動の話、具体的にはそのアルバイトを選んだ理由やそこでのポジション等、考え方や人格的な事に重きを置いた質問が飛んでくることが多いです。

 おそらく企業によって定番の質問があります。事前に掲示板などで情報を集めておき、各質問に対する回答を準備しておくと良いでしょう。

 

技術面接

 人事面接を終えた後、またはもし推薦を出していれば多くの場合最初の関門です。ここでは人事面接とは異なり、技術者としての適性が問われるような質問が飛んできます。具体的な質問例を下に示します。

・まず研究内容を1分程度でわかりやすく教えてください。

・(研究内容に関する深堀り)

・その研究は具体的にどのような製品に活かせますか?

・実験の進め方はどのように考えて決めていますか?

・他の先行研究とは違って工夫した点は何ですか?

等です。

 事前に自分の研究内容をわかりやすく詳しく伝えることができるように準備しておきましょう。また、自分の志望職種が研究であっても、技術面接の担当者は生産技術や商品開発の方もおり、理系とはいえ分野の異なる社員の方と話すことになる場合が多いでしょう。なので、技術面接であれば自分の研究を分かってもらえるだろうと高をくくるのではなく、どの分野の人が聞いてもわかりやすいように説明できるようにしておきましょう。

 

最終面接

 ES、GD、人事面接、技術面接を通過した先の最後の関門、最終面接です。これは文字通り最後の面接であり、担当する企業側の面接担当者の方もたいていかなり上位の役員の方、または社長とあたることもあるでしょう。

 これは企業によっては顔合わせ程度で終わったり、技術面接と同じくらいしっかりと研究について質問されたりなど様々です。企業によってかなり雰囲気が異なるので、これも事前に掲示板やOBさんなどに質問を確認し、対策しておくと良いでしょう。

 目的としては、社長との相性や、この企業に合っているかどうかを見る場合が多いでしょう。また、希望職種の確認などの質問をされることがあります。

 最終面接に呼ばれるところまで通過するとやっと最後だとゴールが見えて気が抜けてしまう方もいるかもしれませんが、ラストスパート、ちゃんと準備をして臨みましょう。もちろん、最終面接でも落ちるときは落ちます。後悔の無いように対策しておきましょう。

 

 追記:ついでにですが、面接も人と人の縁なので、印象を悪くしないためにも口臭とかは気を付けたほうが良いです。こちらの記事の最後のほうに個人的なおすすめ歯磨きグッズ載せてるのでよかったら見てください。

 

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最後に

 私の就活を思い出しながらグダグダとまとめてみました。長文失礼いたしました。

 最後に面接全般のアドバイスですが、姿勢と笑顔を特に意識しましょう。背筋をピンと伸ばし、いい笑顔で面接に立ち向かい、堂々とした姿で面接官に対面しましょう。いい姿勢と笑顔は自信の表れと見られますし、笑顔をキープしているとだんだん緊張もほぐれるものです。

 

 私は就活を終えて、今はやりたかった趣味と研究に没頭しています。みなさんも就活で落ち込んだ時などは、終わったら絶対にあれをしようこれをしよう、自分にご褒美を買おうなどと考えると少しは気がまぎれるのではないでしょうか。

 これは私の備忘録のようなものですが、みなさんの就職活動の一助になれば幸いです。では。

 

追記:

 そんなこんなでメーカーの開発職に就職した結果は下の記事に書いています。ご参考まで。

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